トップ営業の製品説明でホットリードの創出支援するCEOclone、資金調達で目指す展開とは

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営業DXツール「CEOclone」を開発するタッチスポット株式会社がプレシリーズAラウンドにて、第三者割当増資による資金調達を実施したことを明らかにした。累計の資金調達額は約2.6億円となる。

今回のラウンドでの引受先は、ベンチャーラボインベストメント、ユナイテッド、エアトリ、Headline Asia、REGAIN GROUP、国本帆高氏など。

今回の資金調達により、CEOcloneの導入拡大、および新規プロダクトの開発を進める。

ホットリードの創出・発見に長けた営業支援ツール

CEOcloneは、CEOやトップセールスマンによる商品・サービス説明をURLで顧客に送付することのできる営業支援ツールだ。

サービスイメージ
説明は製品概要や特徴、費用などいくつかのチャプターに分かれて構成され、チャプターの切れ目には企業が設定したヒアリング項目が表示される。回答により顧客が何に興味があるのか把握し、その後に表示する説明を最適化する。

自社で保有するリード向けにはそれぞれ個別のURLでサービス説明を送付することで、誰がどの程度視聴しているかなどの興味度の測定が可能。興味度を各種CRMとも連携して管理し、有望なリードへの営業活動に注力できる。

従来の資料やLPによる情報提供手段をCEOcloneで代替し、事前に顧客の関心を把握したうえで、受注確度の高い商談に臨める点が特徴だ。

今回の資金調達に際して、代表取締役社長 水嶋 泰一氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

「自分のクローンがいれば商談が楽になるはず」

―― CEOcloneを使うとどのようなメリットがあるのでしょうか?

水嶋氏:従来の営業は、とりあえず資料を送り、手当たり次第にテレアポをすることが珍しくありませんでした。しかし、興味がなければそもそも資料を見てもらえず、もし商談につながったとしても、自社に興味がない相手との商談は双方の時間を無駄にしてしまいます。

CEOcloneでは、ただ資料を動画として送るのではなく、顧客が本当に知りたい情報をインタラクティブな視聴体験とヒアリングを通じて提供できます。サービス説明はペルソナに対して最適な情報を提供できるよう、CEOcloneをご導入いただくタイミングで当社が伴走して制作するものです。

サービスイメージ
CEOcloneで初回商談と同様の知識量を事前にインプットできることで、顧客社内で情報を回覧したり、初回の商談にキーマンが同席してくれる可能性も高くなります。顧客の関心度や、実際に商品のどこに関心を持っているかわかるため、初回の商談ではプレゼンを受けたうえで顧客が知りたい情報を伝えられるのです。

当社ではCEOcloneを使うことで、初回商談の受注率は70%、受注までの平均商談回数は1.3回という成果も出ています。

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―― CEOclone開発のきっかけは?

当初は、視聴者参加型の動画であるインタラクティブ動画の制作を手がけていました。顧客のマーケティング全般を支援する中で、タップやクリックなどの仕掛けを組み込んだインタラクティブ動画を活用していたのです。

その中で、営業活動をかなり強化した時期があります。とにかくアポを入れるんですが、自社サービスに興味のない相手との商談も多いんです。これでは双方にとって時間の無駄になるだけです。

そこであらためて思ったのは、ただアポを増やすことに意味はないということです。本当に自社サービスに興味がある顧客との、クロージングや質疑応答を目的とした商談だけやっていたい。自分のクローンがいればそれが実現するのではないかと思ったことがCEOclone着想のきっかけです。

当社にはインタラクティブな動画作成のアセットがあります。Web上のコミュニケーションを深くすることで、結果的に営業活動が楽になると思って社内で共有したことをきっかけにCEOcloneの開発に至りました。

営業の資料送付はすべてCEOcloneで

―― 調達資金の使途について教えてください。

商談において、興味を深めるためのインタラクティブなやり取りに関するデータを持っていることは、当社の大きな強みです。これらのデータやノウハウ、生成AIを組み合わせ、さらに高度なプロダクトにしていくことが今後の重要な目標です。

また、導入が進むにつれて、CEOやトップセールスによるさまざまなサービスのプレゼンテーションが集まります。これらを活用して、CEOcloneメディアとして展開する計画も進めています。

―― 今後の展望を教えてください。

CEOcloneの実績を着実に積み重ね、世の中に認められるよう証明していくことが今の最優先事項です。商談前の送付資料としてCEOcloneを使うことが当たり前になることを目指しています。

今後、CHROcloneのリリースを予定しています。商談に限らず、採用面接でも企業が自社の説明で同じようなことを話す場面は少なくありません。新卒と中途では、面接で知りたい情報は違うはずです。質問の回答に合わせて提供する情報を最適化することで、候補者が知りたい情報を得られ、面接に臨む双方にとって価値のある時間につながります。

「伝えたいこと」と「知りたいこと」の最短距離を導き出すことこそが、スムーズなコミュニケーションを生む秘訣だと思っています。Web上での情報伝達にも人らしさを取り入れていくことを実現したいです。


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