広告関連事業を展開するスタートアップ5選

広告関連事業を展開するスタートアップ5選

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KEPPLE編集部


はじめに

今も昔も変わらず大きな市場である広告市場。日本における総広告費は2011年以降徐々に増加し、コロナ禍による一時的な減少はありながらも、2023年は過去最高の7兆3167億円となった※1

媒体別では、インターネット広告費が最も多い。インターネット広告やプロモーションメディア広告費は前年比で増加しているのに対して、マスコミ四媒体(雑誌広告・ラジオ広告・新聞広告・テレビメディア広告)全体の広告費は前年比で減少した。

インターネット広告に関する技術を扱う国内のアドテック市場は、2023年では約2兆2000億円、2027年には約2兆5700億円まで成長する※2と算出されている。

インターネット広告の需要拡大や、AIなど最新技術を活用した広告の発展などを受けて、今後もアドテック市場は加熱するだろう。今回は、ウェブ広告に関連するスタートアップを中心に広告関連事業を手掛けるスタートアップについて触れる。

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Index

  • はじめに
  • スタートアップ5選
    • アジト株式会社
    • 株式会社halfwaytheir
    • 株式会社ビービット
    • リードプラス株式会社
    • ソーウェルバー株式会社
  • おわりに

スタートアップ5選

アジト株式会社

カスタマーデータプラットフォーム「Databeat」を運営している企業。 Databeatは、広告データの収集から蓄積、レポート作成までを自動化する。同サービスでは、Google広告やYahoo!広告、Facebook広告をはじめとする複数の媒体や、アフィリエイト広告やDSP広告などと連携して、広告データを自動で収集できる。また、広告データの自動レポート化、BIIツールやExcelなど多様なフォーマットでのデータ出力が可能だ。

同社は、2022年10月に、CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」を運営する株式会社プレイドを引受先とする第三者割当増資等を実施し、プレイドグループへ参画したことを発表している。2024年2月現在で、39の広告サービスと連携している。

企業HP:https://www.agito-inc.com/

株式会社halfwaytheir

未活用壁面を活用したポスター広告メディア「TIMES SQUARE」を運営する。TIMES SQUAREは、街中に点在する壁面をオーナーから一括借用し、大量のポスター広告を掲載することで企業のプロモーションを支援するサービスだ。落書きに悩む壁面や、有効活用されていない壁面の収益化に貢献する。

2024年1月にはプレシードラウンドにて、XTech VenturesからのJ-KISS型新株予約権による資金調達の実施を明らかにした。

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株式会社ビービット

UX支援、マーケティング支援を行う企業。UXデザインコンサルティング、UXグロースハック支援サービスなど多様なサービスを提供している。また、広告効果測定ツール「WebAntenna」を提供している。WebAntennaでは、バナー、リスティング、メルマガ、SEOなどの広告成果を一元管理できる。サイトに専用タグを埋め込むのみで、最短2営業日での導入が可能だ。

2024年2月時点で、WebAntennaはサントリー株式会社、株式会社フジテレビジョン、オイシックス・ラ・大地株式会社など、さまざまな業界の600社以上に導入されている。また、2024年1月には、シリーズBラウンドにて第三者割当増資による総額12億円の資金調達を実施したことを発表した。これにより、累計資金調達額は約37億円になった。

リードプラス株式会社

企業向けにインバウンドマーケティングサービスやインターネット広告事業を運営する企業。 インバウンドマーケティングでは、Webサイトの構造、ペルソナ設計、ファネル設計、集客戦略の立案支援など環境構築から運用までをオールインワンで行う。

インターネット広告では、広告運用状況や広告成果を一元管理できる広告パフォーマンス確認ツール「MyFolio」を運営。また、Web広告のシミュレーションが行える「Web広告シミュレーションツール」を無料で提供している。同ツールでは、予算や業種、配信地域などの条件を入力することで、想定される広告の表示回数やクリック数、クリック単価などをシミュレーションし、各結果を数値化できる。

2021年9月時点で、約7900キャンペーンのリスティング広告運用実績がある。また、2022年9月には、米国セールスフォースの投資部門であるSalesforce Venturesを引受先とする、第三者割当増資を実施したことを報告した。

ソーウェルバー株式会社

広告主支援サービスおよびメディア支援事業を手がける、ソニーグループからスピンオフした企業。広告主向けには、AI技術を活用したユーザー分析によるデジタルマーケティング施策支援サービス「ASES」、認知・インサイト分析に特化した広告ストーリーの改善をサポートするDSP「kugai」を提供する。

また、メディア向けプランニングサービス「SPAN」や、メディア支援プラットフォーム「Ballooon」を提供している。Ballooonでは、コンテンツプロバイダーと、情報系アプリ、ニュースサイトといった外部メディア間での契約の一元管理や効率的な流通をサポートする。

おわりに

広告業界はこれまで大手企業が主導してきたが、AIやビッグデータ解析の発達により、スタートアップによる新たな領域への展開も進んでいる。今後も新鮮なアイデアと斬新なアプローチが次々と生み出されていくことが期待される。

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※1 電通 「2023年 日本の広告費
※2 野村総合研究所 「野村総合研究所、2027年度までのICT・メディア市場の規模とトレンドを展望 ~ウィズコロナの世界でDXが加速 社会課題の解決にITはどのように貢献できるか?~


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