200社以上のスタートアップが集結、いまSansanが「Startup JAPAN EXPO」をひらくワケ
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200社以上のスタートアップが集結、いまSansanが「Startup JAPAN EXPO」をひらくワケ


新型コロナウイルスの感染症法上の分類を5月8日に「5類」に引き下げる決定もあり、コロナ禍で失われていたイベントが各地で戻りつつある。

ビジネス界でもコロナ禍からの復興の兆しが見え始め、オフラインで開催される展示会やイベントが増えている。この3年間で、顧客とのコミュニケーションのあり方は大きく変化したが、展示会などのイベントは新たなビジネスパートナーとの出会いやビジネスチャンスを見つける場として、重要であり続ける。

スタートアップにおいても、これまで多くのカンファレンスやピッチイベントが行われ、出会いと機会を生み、成長を後押ししてきた。昨今では、東京都が「City-Tech.Tokyo」を開催するなど、国や自治体が主導してグローバルイベントを開催するケースも出てきている。

そんな中、「Eight」 を運営するSansan株式会社は、テレビ東京と幻冬舎とともに、4月27日から3日間「Climbers Startup JAPAN EXPO 2023」を東京ビッグサイトで開催する。

Startup JAPAN EXPO は今回が初開催となるが、200社以上のスタートアップが出展予定、同時開催のイベントとあわせて2万人の来場者を見込んでいる。当日は、各社の出展ブースだけでなく、出展スタートアップによるピッチや20以上のセッションが行われるなど、初回から大規模な展示会形式のイベントとなっている。

なぜこのタイミングで名刺管理サービスで知られる Sansanが、大規模なスタートアップイベントの開催に至ったのか、その背景と想いを紐解いていく。

参加者からの要望に応え、スタートアップに貢献していく

今回の Startup JAPAN EXPO は、同社が主催する「Climbers(クライマーズ)」と併催で行われる。Climbers は、その名のとおり、様々な壁を乗り越えてきた各界のトップランナーが人生の特別講義を提供するビジネスカンファレンスだ。2020年の初開催から計5回の開催で、のべ13万人以上が参加している。

開催当初からリアルイベントを予定していたが、開催前にコロナ禍になり、これまではオンライン開催を余儀なくされていた。今回、昨今の情勢を鑑みて、初のリアルイベントを開催することになり、それに伴い、どのようなコンテンツが求められているかヒアリングしたところ、スタートアップに関するコンテンツへの要望が数多くあったという。

Startup JAPAN EXPO 会場イメージ
Sansan株式会社の執行役員でイベント事業を統括する石本 卓也氏は、今回の開催経緯について、過去の Climbers を振り返って話す。

「これまで Climbers にはスタートアップの経営者やスタートアップで働くビジネスパーソンの方が数多く参加いただいていました。そういった背景もあり、かねてより Climbers のスタートアップ版をやってほしい、スタートアップ向けの大きなイベントをやってほしい、と期待の声をいただいていました」

「今回、東京ビッグサイトでの開催にあたり、これらの要望を何とか実現したいと思っていました。そのような中、ちょうど岸田内閣によるスタートアップ育成5カ年計画の発表もあり、私たちも貢献していきたい、やはりこのタイミングでやるべきだ、と開催の決断をしました」(石本氏)

意気込みを含めて力強く語った一方で、開催にあたっては「スタートアップとの関わりが深いわけではないため、躊躇もあった」ようだ。

「これまでスタートアップを支えてきた皆さんと比較すると、私たちはイベントはたくさん立ち上げてきたものの、スタートアップ産業にどれだけ貢献してきたかと問われると必ずしも自信があるわけではありませんでした」

「ただ、Sansan としても会社が小さな時から今でも非常に多くの投資家やお客様に支えていただき、また多くの苦労をしながらスタートアップ経営の壁を乗り越えてきた経緯があります。今度は自分たちが日本のスタートアップを支える役割なのではないかと思い、そのような使命感に近いもので、旗揚げしました」(石本氏)

日本で数少ないユニコーン企業となり、今なお成長し続ける Sansan がスタートアップイベントを開催して、エコシステムを支えていくとともに、自らの経験や知識を還元していくことの意義は非常に大きいだろう。

あらゆるスタートアップにチャンスを提供したい

今回の開催にあたって、石本氏はイベントの柱となるコンセプトを「裾野を広げること」と置いている。

「これまで行われてきたスタートアップイベントを心からリスペクトしており、引き続き重要であると認識しています。そのような中で、自分たちが立ち上げるにあたり、同じコンセプトではなく新たに必要なものを考えたとき、自分たちができるのは裾野を広げることだと考えました」(石本氏)

スタートアップ育成5カ年計画で目標に掲げられている、スタートアップを10万社に増やすために大事なこととして、「スタートアップを立ち上げて間もない方々に数多くのチャンスを提供すること」と話す。

「同じく、スタートアップをやりたいと思う方々、自分も関わりたいと思う方々をいかに増やすことができるかが重要と考えており、その受け皿としてのイベントは、より多くの人がオープンに参加できる展示会形式が良いのではないかと考えました」(石本氏)

そのような考えから、本イベントではシードからアーリーステージのスタートアップも手軽に参加できるように、展示会には珍しい1日入れ替え制を考案した。出展費用も限りなく抑え、あらゆるステージのスタートアップが数多く参加できるようにした。

Startup JAPAN EXPO 会場イメージ
通常、展示会の開催には会場費用をはじめ、多くのコストがかかるため、出展する企業からの出展費用で成り立つ。そのため、多くのマーケティング費用をかけることができないアーリーステージのスタートアップとは相性がよくない。

「各地で行われている業界に特化した展示会の場合、どうしてもそれなりに出展費用がかかってしまい、アーリーステージのスタートアップにとっては手が出ないことがあります。展示会に出たいけれど出れないというのは非常にもったいなく、どうにかしてその気持ちに応えたいと思い、私たちも原価を割るような価格ではあるのですが、それくらいの覚悟を持って、裾野を広げていこうと決めました」(石本氏)

出会いを生み出すためのチャレンジ

その想いもあってか、Startup JAPAN EXPO の開催発表後、非常に大きな反響があり、出展枠はすぐに埋まったという。結果、200社以上のスタートアップが出展することとなり、その8割以上がシード・アーリーステージのスタートアップだ。

本イベントは展示会形式ではあるものの、来場者が展示ブースを訪れるだけではなく、数多くのコンテンツが用意されている。出展しているオールジャンルのスタートアップによるピッチや「スタートアップ経営の壁を乗り越える」をテーマとした経験豊富な経営者によるセッションに参加することができる。

また、多くの出会いや交流を提供すべく、さまざまな取り組みを準備している。その中でも大きな特徴であるのが、「来場者同士の交流を実現する」仕掛けを用意していることだ。ピッチやセッションが行われる横に交流会場を設けて、そのセッション内容などを中心に繋がれるようにしている。

Startup JAPAN EXPO 会場イメージ
スタートアップが出展している展示会となると、来場者としてはスタートアップを探索する投資家や事業会社の担当者を想像するが、石本氏は「スタートアップの方にこそ来てもらいたい」と呼びかける。

「私たちは人脈作りイベントと呼んでおり、従来の展示会の形だけでなく、そこかしこで参加者が交流できる設計にしています。スタートアップの方々が来場者として参加してもさまざまな出会いがあるようになっていますので、ぜひスタートアップの方々や投資関係者はもちろん、スタートアップに興味があってキャリアチェンジを考えている方々にも参加いただきたいです」(石本氏)

日本から世界への第一歩

初開催ながら、大規模かつ大胆な仕掛けにチャレンジしている Startup JAPAN EXPO。石本氏は「やるからには世界一」と語り、「世界3大スタートアップイベントと呼ばれるようになるため、それをイメージした時に展示会形式が良いだろうと思い、選択した」という。

既に次回以降の開催を見据えて、イベントの国際化、海外のスタートアップ・VC・機関投資家の招待などを構想している。

投資家や事業会社の担当者はもちろん、スタートアップ経営者やスタートアップに興味がある人など、あらゆる人にとって価値あるイベントになることは間違いないだろう。

そして「自分はあの Startup JAPAN EXPO の第1回に参加したんだ」と後に語れる、そんなイベントになるかもしれない。

<イベント概要>
日 時:2023年4月27日(木)〜 4月29日(土)10: 00 ~ 18:00(予定)
会 場:東京ビッグサイト 南3・4ホール
主 催:Eight(Sansan株式会社)・株式会社テレビ東京 ・GOETHE/GINGER(株式会社幻冬舎)
併 催:BIS 2023 - 未来をつくる IT総合展 -
参加方法:事前登録制(無料)

イベント詳細および事前登録はこちらから


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