スタートアップに関わる人を増やすため、IVSが目指す新たな形
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スタートアップに関わる人を増やすため、IVSが目指す新たな形

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KEPPLE編集部


2022年を「スタートアップ創出元年」と位置づけ、「5か年計画」とともに約1兆円の予算を計上した岸田内閣。その効果もあってか、マスメディアなどでスタートアップに関する話題を耳にすることも増えてきた。資金調達金額も1兆円の大台が近づいており、「スタートアップ」という言葉も徐々に世間に根付きつつある。

さかのぼって、2007年の資金調達額は1000億円ほど。リーマンショック直前のその頃、多くの企業がスタートアップではなく、ベンチャーと呼ばれていた。世の中における見られ方が大きく違ったその時代に、スタートアップカンファレンス IVS は産声を上げた。2007年秋の初開催から16年間、多くの出会いときっかけを生み出し、スタートアップエコシステムを支え続けてきた。

いまや国内最大級のスタートアップカンファレンスとなり、17年目を迎える IVS が今大きく変革しようとしている。6月28日から開催される「IVS2023 KYOTO / IVS Crypto 2023 KYOTO」から、これまでの招待制をやめて、チケット購入者であれば誰でも参加できる形式に変更した。その変更に伴い、参加人数もこれまでの1000人規模から最大1万人まで広げる想定だ。

なぜこれまで培ってきた招待制をやめて、大幅に参加者を広げるに至ったのか。そして、新生 IVS はどのようなイベントになるのか。

IVS 会場の様子

IVS2022 NAHA

スタートアップに関わるすべての人に向けたイベントに

今回、大きく変更を試みる IVS だが、2020年に島川敏明氏が代表を務める体制に変更以降、那須高原や沖縄・那覇など開催地を変えながら、Web3に特化したカンファレンス「IVS Crypto」の併催やサイドイベントを充実させるなど、新たな形を模索していた。

そんな中、株式会社Headline Japanの代表取締役で今回のイベントも統括する島川氏は、このタイミングで門戸を広げた理由として、「スタートアップの関係人口を増やすため」と語る。

「政府が2022年にスタートアップ育成5ヵ年計画を発表しました。不確実性がますます高まり厳しい情勢ではありますが、今、かつてないほどにスタートアップへの注目が集まっています。スタートアップ育成5か年計画のIVSなりのアンサーではないですが、このタイミングで経営者や投資家だけではなく、スタートアップに関わるすべての方に来ていただけるように招待制をやめました」(島川氏)

岸田政権が掲げるスタートアップの10万社創出にあたっては、間違いなくスタートアップに関わる人を増やしていかなければならない。IVS として新たな形を模索する中、このタイミングで出した答えが誰でも参加できるチケット制への変更だった。

この新たなIVSを実現するにあたって、イベントの運営体制も強化している。京都府をはじめとする地域の行政機関・産業支援機関とともに「IVS KYOTO実行委員会」を構成し、28日には世界遺産である二条城でサイドイベントを開催するなど、京都の街全体をスタートアップで盛り上げる意気込みだ。

また、イベントを構成する様々なコンテンツもIVSが用意するだけでなく、数多くのパートナーと連携して作り込んでいる。連携するVCは100社を超え、自治体や各協会などのコミュニティパートナーも150社を超える。現時点で250以上のセッション、100以上のサイドイベントが予定されているという。

IVS 会場の様子

IVS2022 NAHA

次世代を産み出す「NEXT CITY」

今回のIVSでは、メイン会場となる京都市勧業館「みやこメッセ」をいくつかのゾーンに区切って、それぞれ特徴的なコンテンツが用意されている。その中でも最大の特徴といえるのが新たに設けられた「NEXT CITY」だ。

チケット制への変更にあわせて今回新設されたNEXT CITYは、これまで IVS に参加していた経営者や投資家だけでなく、これから起業を目指す人、新規事業の立ち上げを考えている人など、スタートアップに興味があるすべての人に向けて用意されたゾーンだ。

このゾーンには5つのステージが設けられており、幅広いジャンルのセッションやコンテンツが用意されている。最新のトレンドを深堀りする内容や経営に関するセッションだけでなく、これから創業する人向けのセッションや大企業における新規事業開発に関するセッションなどが予定されている。

また、セッションだけでなく、テーマにあわせたエリアが設けられており、各エリアで様々なコンテンツが用意されている。その中の一つである「SOCIAL INNOVATION AREA」は、スタートアップや研究者たちがどのような課題を捉えているのか、またその解決策となる技術を知り、触れることができるエリアだ。また、「INCUBATION AREA」は、ビジネスを立ち上げるための重要な要素を集約したエリアとなっており、各地から集まったVCやインキュベーターにビジネスアイデアの壁打ちや資金調達の相談ができるブースなどが設けられている。

その他にも、通常は起業家からピッチを受ける立場のVCによる「リバースピッチ」やエンジニア向けの企画「IVS for Engineer」など、幅広い層に向けたコンテンツが用意されている。

IVSプラットフォーム
新たな層に向けた様々なコンテンツが用意されている一方で、これまでIVSに参加していた経営者や投資家向けのコンテンツも進化している。

経営幹部や投資家を中心とした「PRO BASE」ゾーンが設けられており、ビジネスや経営をどのように加速させるか、より深い知見を共有するための数多くのセッションが予定されている。

また、セッションだけでなく、具体的な繋がりを産み出すためのネットワーキングも強化されており、ネットワーキングラウンジが設置されるほか、ゲストコネクタにより、会場でリクエストを出すと、探し出して繋いでくれる施策などが用意されている。コロナ禍が明けたこともあり、海外の著名な投資家を招待するなど、よりグローバルな空間になっている。

29日には、IVS の伝統であるピッチイベント「IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO」が開催される。これまで数多くの急成長を生み出してきた IVS LAUNCHPAD だが、今回は「京都府賞」が創設され、受賞特典として優勝者には最大1,000万円が授与されるなど、さらなるスケールアップが見込まれる。

過去最大規模のIVSに向けて

間違いなく過去最大規模のスタートアップイベントになるであろう今回の「IVS2023 KYOTO / IVS Crypto 2023 KYOTO」。今月末の開催に向けて、事前のサイドイベントが行われるなど既に盛り上がりを見せている。初めて参加する参加者向けの案内イベントを開催するなど、裾野を広げるための取り組みにも力を入れている。

スタートアップに興味がある人にとってはもちろん、新たに事業を立ち上げることを志す多くの人たちにとって、絶好の機会となるだろう。

17年目を迎えて、なお大きな変化を遂げているIVS。これまで以上に多くの出会いときっかけを産み出し、スタートアップエコシステムを次のステージへと押し上げてくれるだろう。

<イベント概要>
日 時:2023年6月28日(水)〜 6月30日(金)
会 場:京都市勧業館「みやこめっせ」/ロームシアター京都 他
主 催:IVS KYOTO実行委員会
詳 細:https://www.ivs.events/ja/2023

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*この記事をご覧の方に限り、オフィシャルサイトの申込ページにて、クーポンコード「KEPPLE」を入力すると特別価格にて購入(6月19日まで)いただけます。


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